ベトナムでは余程の事がない限り、最低1回のボーナスを支給する必要がある。
それをテトボーナスと呼ぶ。経営者からみると業績も赤字なのになぜボーナス!?となるかもしれない。しかし、日系のIT企業で支払いができなければエンジニアを採用することはほぼ不可能だろう。予算計画に「人件費+ボーナス積立」を考慮しておけば取り急ぎOKである。
支払い方法の基本は、在籍期間に連動させて算出する。1年(12ヶ月間)であれば月給に対して最低1ヶ月、半年(6ヶ月間)であれば月給に対して0.5ヶ月分となる。支給時期は年末(新暦)〜テトボーナス前の支給となる。
ただし、人によっては期間に関わらず貢献度に合わせて満額テトボーナスとして支給することもある。これは会社によって様々だ。
近年、日系IT企業はボーナスを2回、3回に分けて支給する企業が増えてきた。その理由として、転職が盛んなベトナムでは人材の流出を防ぐ狙いが各社知恵を絞った対応が迫られるからだ。業績連動してボーナスを支給している企業は数少ないのが経営者泣かせである。
他のブログでご紹介するが、エンジニアの人事制度が重要になる。制度に合わせた昇給・評価基準が定まっていないとテトボーナス支給前に社員からの強い金くれ攻撃に合う羽目になる。そうならないためにも評価、査定基準が運営できる人事制度を決めておくことはとても重要である。
最後に、ベトナム人はお金に対してとても貪欲である。成長市場であるからこそ、成長意欲が高い。ただシステム開発をアウトソーシングするオフショア拠点ではなく、事業サービスの成長を共に感じる仕組み作りが求められているのかもしれない。
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