ミスを責めるのではなく恩を着せる

ベトナム人はとにかくプライドが高い。

人前でミスを叱責するのは言語道断。ベトナム人のプライドを傷つけようものなら、忽ち(たちまち)良からぬ方向へ向かうのは間違いない。

先日、となる契約関連でベトナム人スタッフがミスを犯し、会社の損失を被ったことがあった。ケアレスミスの上、言い訳をながながと伝えてきた。さてどうするか！？

何事もなかったことのように受け入れることにした。以後気をつけるようにと注意しただけで留めたのである。

もはや仏の心である。その場の感情論で物事を進めた場合、人的ミスによる被害だけなく、派生的な二次的被害が発生する状況となっていただろう。結果的にそのスタッフはなんとかリカバリしようと高パフォーマンスを維持し、損失を防ぐ動きをしてくれたのは予想外であった。結果よければ全てよし。

ベトナム人は恩を仇で返すことはほぼない。特に善の心を持った熱心な仏教徒はその傾向が強い。ベトナム人にはどんどん恩を与えておきましょう。必ずビジネスで生かせる日が訪れます。

最後に、ベトナムでビジネスを成功させるためには、ベトナム人の特性に合わせる・変えることがとても重要です。