ベトナムオフショア開発の現状(2018年版)

安かろう悪かろうからの脱却。

今まさに、このフェーズを右往左往している状態にある。ただ、東南アジアのオフショアIT開発拠点において、ベトナム以外に運営しやすい国はない。


というのも近年、ベトナムのIT開発拠点は拡大しているが、他の東南アジア諸国ではほとんど拡大していないと言っても過言ではない。その中でなぜベトナムオフショア市場が拡大しているのか、エンジニア数が豊富、若い力、コストパフォーマンスを兼ね備えているからだ。また、日本から見た場合、時差マイナス2時間、親日国、宗教リスクなし、インフレ率3.8%(2018年)、内戦なし、第二外国語は日本語など、あらゆる側面から見ても日本にとってベトナムのオフショアIT開発拠点はシナジー効果を出せる条件が整っているのだ。


ただ、採用方法、開発手法、ベトナム文化を理解した管理方法で進めなければ、継続することは難しいのも事実である。


現状、採用と開発の両軸をうまく管理している会社はほとんどない。ベトナム進出したものの、管理方法を理解していなかったり、ベトナムエンジニアの本質をみた採用ができなかったり、駐在している管理者の経験不足により、開発ですら一筋縄ではいかずに撤退するケースなど、ベトナム、日本、双方の関係は雲行きが怪しくなる一方である。

それでも、日本でのエンジニアリソース不足が進行している中、ベトナムに頼らざる得ない状況が続いているのも事実である。以下、経済産業省が発表している事実を掲載する。※1

※1 [経済産業省_IT人材の最新動向]

http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf


上記課題を解決する手段として、日系のオフショアIT開発拠点をサポートするラボ型、受託開発を推奨する会社が多数存在する。しかし、筆者の経験から日々変化する現状をうまくサポートしている会社は非常に少ない。


弊社もサポート支援として事業を構えているが、他社と異なる点は採用から開発手法まですべて顧客に合わせて提案することが可能であるということである。

ベトナムのIT開発において、キャッチフレーズとしてあげられるのは

・「安価で優秀なエンジニアが沢山いる」

・「日本と同じ感覚で開発ができる」

・「エンジニアの採用は容易」

・「低い離職率」


上記、アピールされている会社が多く存在する。事実として一部間違っていないが、それだけではシステム構築はできないのである。システム開発の経験、ベトナム人の気質をしっかり理解した上での採用とハンドリングが必要不可欠になる。


弊社は、メリット・デメリットをしっかりと見据え、本来の目的であるIT開発を潤滑に進めていくこと、日越の関係をさらに良好に築けるよう支援していくこと、これが最大のミッションである。


ここ数年の間でベトナムに対する悪いイメージを持たれた日系開発会社は多く存在したはずである。ただ、現実問題として日本でのエンジニア不足は回避不能な課題であり、その解決手段としてベトナムがあることを忘れてはいけない。過去の失敗を繰り返さないために、未来へ繋がるシステム開発を運営していきたい。


弊社がお客様をサポートする場合、まずはベトナムの開発現場を視察していただいてからプロジェクトを進めていきたいため、視察ツアーもご用意しております。


ベトナムIT開発支援 プロフェッショナルチームより

Tomorrow Future

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