ベトナムの開発部隊を立ち上げる上で重要なことは、フラット組織ではなく、ピラミッド組織を作ることである。
特にスタートアップ企業に参画するベトナム人は、中心メンバーになる欲求が強く、他のメンバーを押し退けてでも自分が中心になりたいと言います。
そのため、フラット組織はベトナムに適用できません。
このような事実を知らないまま運営を進めてゆくと、組織作りどころか、学級崩壊のような状態になります。
ベトナムでは、スキルや経験年数よりも、働くメンバー同士の相性が一番重要です。
日系企業は、その特徴を理解せず、スキルだけで判断し、人物の良し悪しは蔑ろ(ないがしろ)にしている傾向が見られます。
離職率が高いのもこれが原因だったりします。
近年注目されているリモートワークなどベトナムでは機能するはずがないのです。
特にベトナムでは、集団組織で絶対的な管理者の下に置かれているオフィスでの業務が必須です。
時々、ある程度の期間でワークする組織が出来上がると、日本へ戻りリモートで管理する日系企業が存在しますが、継続して管理するのは不可能です。
そのような状況下での管理は、大体一年足らずで解散しているケースがほとんどです。
また、最近の日系IT企業では豪華なオフィスを構え、少しでも採用活動を向上させる企業様が多く見受けられますが、
実はオフィスの良し悪しはまったく関係ありません。必ず重要になるのは、安定に稼働できる組織作りです。
ご存知の通り、ベトナム人は仕事より家族です。会社も家族のような組織であることを望みます。
よって、組織に溶け込めなかったメンバーは、すぐに転職する傾向にあり、スタートしたばかりの開発部隊は、日々メンバー同士の牽制、トラブルを起こします。
この課題を上手に管理するためには、優秀で経験豊富な人事マネージャー(ベトナム人)を最初に採用することです。
弊社が組織作りのサポートから支援しているのは、そのためです。
ピラミッド組織としてうまく機能するか、弊社は他社がやったことのない実績も多く、課題解決をしてきたメンバーで構成されています。
ただ人集めだけする悪質なエージェントとは異なります。「安かろう悪かろう」からの脱却が必要です。
弊社の人材領域事業の特徴として、その人物がどの地域出身者なのか、家族構成、宗教観、人相学など色々な角度から選定し、全体のバランスを分析するところから始めます。
この選定方法は、ベトナム人の気質、最適な運営手法の理解と現場経験をしている人にしか対応できません。
にわか仕込みのグローバル人材、中途半端な駐在経験だけでは解決できない課題が、ここベトナムには存在します。
[参考:弊社の事業ドメイン]
https://tomorrowfuture.localinfo.jp/pages/1578464/blog
近年、ベトナムでITオフショア開発拠点を立ち上げたものの、なかなかうまく稼働しない、運営できないなど、沢山のお問い合わせをいただきます。
費用の高いラボ型で開発するのではなく、ご自身の管理ノウハウを向上し、費用対効果が出せる運営体制のお役に立てれば幸いです。
上手にITオフショア開発拠点を運営するのであれば、弊社にお任せください。
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